家づくりのポリシー

「30年後に真価が分かる」・・・と、施主様から評価される大島の家。
家づくりへの想いと姿勢、大島ならではの「技」をご紹介します。

No.1「基本」に一徹、
「デザイン」は自在

家づくりには
「基本」と「デザイン」があります。

「基本」こそ大事。

家づくりには、目に見える「デザイン」ともうひとつ、目には見えない「基本」があります。
どれほど優れたデザインや設計であっても、それを実際にカタチにする力が無ければ、本当に良い家はできません。
「材料を選ぶ力」、「材料を加工し家に仕上げる力」、それが「基本」です。
大島は「基本」に徹底的にこだわった家づくり、それが大島の特長です。

10年住めば違いが判る。

「基本」は、一見してもなかなか分かりません。
けれど基本がキチンとしているかどうかで、10年後には大きな違いが生まれます。
骨組みが頑丈で長い年月狂うことなく「50年、100年、200年住める家」
「将来、生活様式が変わったとき増改築やリフォームも楽にできる家」
――大島はそんな家づくりを目指しています。

「デザイン」は好みや時代に
応じて自由自在に。

和風、洋風、モダン・・・いろんなスタイルの家があります。
スタイルは、時代によって変わります。施主の好みによっても千差万別。
大島はいろんなスタイルの家を手がけてきました。
こちらの「施工例」をご覧ください。
スタイルは違えども、それぞれの家づくりには大島の「基本力」がしっかりと息づいています。

社長の
ワンポイント
アドバイス

敷居の上に柱を乗せるだけではなく「仕口」を作り「込栓」を打ち込み固定する。
家が仕上がれば隠れて見えなくなりますが、こんな仕事の積み重ねが家の基本の質を左右するんです。

No.2「手刻み」「総持ち」

一本一本異なる自然の木。
その個性を活かす技がある。

木の個性を活かす「手刻み」の技。

大島では、梁や柱といった主要な材料を手刻みで加工しています。無垢の木にはどうしてもソリやネジレ、節などがあり、樹種それぞれのクセがあります。一本一本異なる木の個性を読み取り、その個性を最も良く発揮できるように使う。そのために欠かせないのが「手刻み」の技術です。梁や柱を組むために「仕口」や「継ぎ手」を作りますが、木のクセや力のかかり方などを見極め、位置や方法を変えなければなりません。
今日ではプレカット加工が主力ですが、一律に加工するプレカットでは、本当の「木の力」を引き出すことはできません。大島が「手刻み」にこだわる理由はそこにあります。

木本来の力を活かす「総持ち」建て。

鉄やコンクリートといった工業製品と違い、木は一本一本異なる「不揃い」な材料です。反り、張り、曲がり、歪みなど、不揃いな材料を適材適所に使うことで全体としてバランスを取る。これを「総持ち」といい、日本の伝統建築、千年以上も建ち続ける寺や塔を造ってきた技術です。不揃いの材料が組み上がることで地震などのエネルギーを柔らかく受け止め、粘り強い構造となる。大島の家は、総持ちを基本としています。

木組みの魅力が映える家。

完成時には、デザインによっては天井に隠れてしまうこともありますが、大島の家は柱や梁が美しく組み上がった家となります。最近では、「あらわし」と呼ばれる、柱や梁が見えるデザインも多く手がけています。木組みが見えても見えなくても、ごまかしのない仕事。木と真正面に向き合う家づくりをとことん貫いています。

社長の
ワンポイント
アドバイス

木のソリやネジレを読み、その木が使われる場所を考え、ていねいに墨入れし手刻みで加工する。
後で木が膨らむことを考えてちょっと余分に削ったり、組みやすくするため目に見えないくらいの傾斜をつけたり・・・ここが大工の腕の見せどころ。

仕口と継手

竿継ぎ
かま継ぎ
腰掛けあり継ぎ
千切り継ぎ
追っ掛け継ぎ
金輪継ぎ

No.3「大工」が
「建築士」

社員のほとんどが、建築士の資格を持つ職人大工。

大島は“工人集団”。

大島には、いわゆる「営業マン」がいません。大島の社員は、全員大工。しかも社員のほとんどが、1~2級建築士の資格を持つ設計士でもあります。お客様との打ち合わせから家の設計デザイン、大工工事、施工、現場監督まで一貫して行える技量を備えた者ばかり。他にあまり例を見ない、ちょっと珍しい家づくりの“工人集団”です。だからお客様の好みやご要望に、素早く忠実に応える家づくりができるのです。

細部の「納まり」にも
目が行き届いた家づくり。

「美は細部に宿る」という有名な建築家の言葉があります。建物の仕上がりの良し悪しは、細部である「納まり」の具合で決まります。納まりとは、例えば柱と床と壁・天井など、部材と部材がぶつかる箇所の仕上がり具合のこと。ここの仕上がり具合が、家づくりのキモなんです。それを考え設計し、大工仕事をし、現場で調整する。
細部にまで目が行き届いた家づくり。一人の社員が家づくりのすべてに関わる大島だからこそできる仕事です。

職人を育てています。

数多くの住宅メーカー、ビルダーがありますが、会社が違っても住宅の出来栄えの多くは、実際に現場で仕事をする大工をはじめとする職人の腕にかかっています。職人・大工を育てるには時間がかかります。「本物の大工の技を未来につないでいきたい」――そんな思いを胸に、大島では時間をかけて職人を育てています。

社長の
ワンポイント
アドバイス

プレカット材の普及とともに、カンナやノミなどの大工道具を使いこなせる職人は年々少なくなっています。しかし本物の家は規格化された部材をプラモデルのように組み立てるものではない。設計のこと、木のこと、施工のことが分かり、道具を使いこなせる技量がある。そんな「プロ」だからこそできる家づくりがあります。

No.4「用材」の大事

木を知り尽しているから、できること。

良材を産地で調達、
自社倉庫で自然乾燥しストック。

大島では材木のほとんどを、能登、岐阜、名古屋などの産地市場で、セリに参加し買い付けています。スギ・ヒノキ・アテなどは丸太で調達し、製材所で大割してもらい、自社倉庫で保管します。その後2~3年(広葉樹は板厚1cmあたり1年ほど)寝かし、自然乾燥させ、ようやく製品として使います。
丸太の買い付けには、木を見る目が要ります。それもまた、大工にとって欠かせない技量です。

適材を適所に配する
「木配り」のノウハウ。

同じ種類の木でも、育った環境が変われば強度や反りなど性質が微妙に違っています。その微妙な違いが、建物になると長い歳月の中で狂いや歪みとなってきます。一見、同じように見える木でも、一本一本違う。そのクセを読み、「この木は土台に」「この木は柱に」・・・と、適材適所に使わねばなりません。

社長の
ワンポイント
アドバイス

例えばケヤキ。重くて硬く造作材などに重宝する材ですが、狂いやあばれが落ち着くまでに、かなりの乾燥期間が必要です。乾燥させている間に割れて使えなくなるものもある。だからすぐ使えるまでに乾燥したケヤキは、とても高価なものとなります。

大島では、原木で仕入れ自社倉庫で自然乾燥させているので、ケヤキの練り付け(合板にケヤキの薄板を貼付けしたもの)と変わらない値段で提供できます。原木の段階で「使える材」を選べる目と、自社倉庫、加工場があるからです。

No.5「温故」も「知新」も

伝統の良さに現代の良さを
取り入れ融合する。

先進の材料・設備も
積極的に取り入れています。

大島の家づくりは、日本の伝統建築の技術をベースとしています。構造や造作は無垢材。壁は漆喰や珪藻土、和紙なども用います。しかしその一方で、新しく登場してくる先進の建築素材も積極的に家づくりに取り入れています。
例えば集成材。コストがリーズナブルで高強度、工業製品と同等に強度計算ができるなどのメリットで用いることもあります。他にも樹脂サッシや断熱材、和紙調の樹脂建材なども使います。自然素材を主軸としながら、良いものはどんどん採用していくのが基本です。
低炭素住宅や長期優良住宅などの基準に適合する家づくりも行っていますので、お気軽にご相談ください。

社長の
ワンポイント
アドバイス

お話しするとしばしばびっくりされるのですが、実は私ども、鉄骨の建築物でも実績を持っております。また最新の3DCADを使用し、構造計算や省エネ基準への対応など「施主様にとって一番良い建物を造る」ため、技術を磨いています。

家の基本性能

耐久性能
耐震構造
地盤解析

我が国は古くから優れた建築技術を持ち、多くの木造建築物は長い年月を経ても、今なお、十分に利用されています。この伝統技術を継承し、現在入手できる最高の木、岐阜県東濃産のヒノキを、土台・大引きし、ネタ垂木・柱・間柱・筋交に使います。伝統の墨付け・手加工の大工の技術で、北陸の気候風土に適合した耐久性の高い木造住宅を作ります。

建物の耐震性を計算するうえで大きく影響するもの、その1つ目が「建物の重さ」です。建物そのものや屋根が軽ければ軽いほど、地震の揺れに対する建物の振幅が小さくなります。
2つ目は「耐力壁」。これは、地震や風などで生じる横からの力に抵抗できる壁のことで、耐力壁が多ければ多いほど耐震性に優れていることになります。建物の各階の柱や耐力壁、筋かいをどのように配置するかで、水平方向の耐力(保有水平耐力)が決まります。
続いて3つ目に大切な要素は、「耐力壁や耐震金物の配置場所」です。せっかく耐力壁や耐震金物を使っていても、その効力を発揮できる場所にバランスよく配置されていなければ、最大限の効果が期待できません。
さらに4つ目として「床の耐震性能」を高めること。これによって建物の耐震性を高めることができます。弊社ではこれらの構造力学をコンピューターソフト(アーキトレンド)を使い解析、筋交いや耐力壁をバランスよく配置しながら住宅の設計を行っています。

建物がいくら丈夫でも、家の基礎となる地盤が弱ければ安全な住まいとは言えません。地盤は住まいの安全性を左右する重要な部分。家を建てる前には、建物を建てても安全な土地かどうかを綿密に調べます。これが地盤調査です。建物が安全に支えられる地盤か、安全に建てるためにはどうすべきかなどを把握するために行う、安全な住まいを建てるためには欠かせない工程です。
地盤調査の方法はさまざまありますが、一般的な木造一戸建てを建てる場合の地盤調査は、先端がスクリュー状になった棒を回転貫入させて行うスウェーデン式サウンディング試験(以下、SS試験)が一般的です。一戸建ての場合、「人工的な地震を地盤に与え、その地震の波の速度を計測し解析を行う表面波探査という方法を使う場合もありますが、よく使われる方式はSS試験です。地盤調査をもとに基礎及び建物の設計を進めます。